こんにちは。
事務屋♂です。
記事を見ていただきありがとうございます。
どうでもいい前置き(すぐに意味を知りたい人は飛ばしてください)
昨今の業務改革とか業務改善とか効率化を進めるうえで、インターネットサービスを始めとするIT技術は欠かせないものなっています。
ところがIT界隈で使用されるIT用語は英語からきている略語が多いうえに、次から次へと新しい概念が出てくるので、主戦場を現場の事務に置いているイチ担当者としてはチンプンカンプンな事ばかり。
しかも最近、年のせいなのか記憶力も弱くなっているようないないような……。
しかも関係者はみんな『知ってて当然でございます』という顔でしれっっと使ってくるので、『ざっくり簡単に言うとなんなの?』とか、なかなか聞きにくいんですよね。
一つの会話の中で二つも三つも四つも…出てきた日には、その場は『なるほど~』って納得した顔しながらメモして、後で調べて理解する日々。
そんな事務屋♂が仕事の中で触れてきたIT用語について、自分なりに理解した内容をまとめてみました。細かい点はご容赦のほどを。
では、早速説明してみたいと思います。
APIとは『サービス同士が接続すること』です。
そのままだとざっくり過ぎるので、言葉の意味から見てみましょう。
APIという言葉の意味
APIというのは『Application Programming Interface(
アプリケーションプログラミングというのは、パソコン上で提供されているソフトウェアのこと。
オフラインで使えるWordやExcel、オンラインで使える路線検索や翻訳サービス、検索サービスなどの事だと思えばいいと思います。
スマホやPCで使用している便利なツール・サービスは基本的にアプリケーションプログラムと考えて間違いありません。
インターフェースというのは、『連結』とか『接点』を意味する言葉です。
大きな意味では何かを接続するものなので、デスクトップパソコンの画面とハードディスクを接続している線(コード?)も『画面とハードディスクの間のインターフェース』といえます。
つまりAPIとは『パソコン上で提供されている(ソフトウェア)サービスが連動して動くこと』を表現しているわけです。
APIを公開する。そしてAPIでつながる。
サービスの提供会社と打ち合わせをしていると『弊社の製品はAPIを公開していて・・・』とか『〇〇(GoogleとかFacebookとか)とはAPIでつながって(接続・連結して)いるので・・・』という表現をよく聞きます。
APIについて理解していなかった頃は、『APIという通信技術でもあるんかな?』と思っていましたが、何のことはない『サービス同士がつながってますよ』という意味でした。
APIを公開するというのは、提供しているサービスに対して接続する方法を公開しているということ。
例えば何かのサービスに新規ユーザー登録するときに、GoogleやFacebook、LINEなどのアカウントを使って登録できたりしますよね。
これはGoogleやFacebook、LINE側がユーザー登録に必要な情報にアクセスするためのAPIを公開していて、それらを使用してユーザー登録を簡単に行うことができるようになっているわけです。
他にもTwitterやInstagram等のSNS上にグーグルマップやYouTubeのURLを張り付けると、画像や動画が表示されたりしますよね。これもグーグルマップやYouTubeのAPIが公開されていて、TwitterやInstagramとつながっているから画面に表示することができるようになっているんです。
こうして本来別々のサービス同士がAPIで繋がって、サービスの質が上がったり、新しいサービスが生まれたりしているわけですね!
こういった本来別々の機能のアプリケーション同士のコラボレーションの事を、『マッシュアップ』といったりするようです。
コラボレーションじゃダメなんでしょうかね…。もう古いの?
APIでつながるサービス
今やインターネット上で提供されているサービスの多くは、何らかの別のサービスとAPIでつながっているといえます。
APIを公開していて、色々なサービスとつながっている例としては次のようなものがあります。
- Google(Gmail)
- Amazon
- Yahoo!
- LINE ……などなど
事務屋♂が業務改善で注目しているRPAツールの中にも、クラウド型のRPAなどはsalesforce等のシステムとAPIで接続できるものもありますね。
では、これらのサービスとAPIでつながっていれば、どんな情報でも手に入れられるのでしょうか?
APIですべての情報がつながるわけではない。
ここまでの話で『APIでつながっているので・・・』といわれると、つながっているサービスはすべての情報・機能が共有できるような気がしてしまいますが違います。
APIで公開される情報は、公開元によって決められています。
APIでつながっているからといって、相手の全ての情報にアクセスできるわけではないことには注意が必要でしょう。
APIでつながることのメリット
APIでつながることで得られるメリットを、APIを提供する(公開する)側と提供される(公開される)側でまとめてみました。
- 自社(API提供者)のサイト・サービスに誘導できる(ユーザーの獲得)
- 自社サービスを使った新しいサービスを開発してもらえる
(= 自社開発コストの圧縮) - 他者サービスとの連携を生む可能性がある(サービスの拡充・顧客満足度向上)
- 自社で開発をしなくて済む(コスト削減)
- 既存サービスのユーザーを取り込みやすい(サービスの拡充)
- セキュリティの確保と顧客満足度の向上
公開する側もされる側も、開発コストは削減できるし、顧客サービスの拡充や満足度向上も簡単にできる。セキュリティの確保もしやすいなど、メリットは大きいですね。
APIでつながることのデメリット
APIでつながることで得られるデメリットを、公開する側と公開される側でまとめてみました。
- 悪徳業者とつながってしまうと、情報が悪用される恐れがある(セキュリティ問題)
- 提供する側のサービスに依存してしまう可能性がある(自社サービスの独立性の問題)
デメリットはメリットに比べると大きくない印象です。
特に提供側はメリットのほうが大きいような気がします。
ただ、提供側はAPIを公開して使ってもらえるだけのサービス価値があることが前提になるかもしれませんが。
提供される側も自社サービスの土台が、全てAPI接続先に依存しているという状況でなければ大きなデメリットではないような気がします。
APIでつながっていないサービスはあるのか?
インターネット上のサービスの場合、APIを使っていないサービスは『ほとんどない』ようです。
独自サイトを運営していて、ユーザー登録は他のアカウントからの連携をすることができず、お支払いは銀行振り込みか代引きのみ・・・といったサービスなら可能性はあります。
メリットがデメリットに比べて大きく、ユーザーの利便性も向上するために、様々なサービスがAPIを公開する方向に動いているようです。
APIについてのまとめ
APIについて調べてみたことを整理してみましたが、いかがだったでしょうか。
情報システムやIT業者ではない事務屋♂の立場からすると、
『APIでつながっている』=『接続先の情報を利用できる』
という理解でいいのかなと思います。
『連携先のサービス・機能も使えますよ!』ぐらいの意味で捉えようと思います。
ただし『接続先の情報・サービスをすべて利用できるわけではない』ので、サービスを使用する上でAPIでつながった先の情報を活用したい場合には、『どんな情報・サービスを利用できるのか』を確認にしておく必要があると思いました。
業者さんの『APIでつながってます』を信じてサービスに契約したら、APIで提供される情報が不十分で結局自社で開発しなくてはならなくなった・・・みたいなことにならないように気をつけるべきですね!!
お読みいただきありがとうございました。
事務屋♂ 拝